お中元お礼状の書き方!ビジネスに使えるはがき&メール例文テンプレート

お中元をいただいたとき、「どんな文章でお礼を伝えればいいの?」と悩む方は多いですよね。

特にビジネスの場では、相手に失礼のない言葉選びや、送るタイミング・形式にも気を配る必要があります。

でも安心してください。基本のマナーと構成を押さえれば、誰でも上品で心のこもったお礼状が書けます。

この記事では、フォーマルからカジュアルまで使える文例を多数紹介し、はがき・封書・メールそれぞれの書き方やマナーも丁寧に解説。

すぐに使えるテンプレート付きなので、読み終えた瞬間からそのまま実践できます。

お中元のお礼状を「気持ちが伝わる手紙」に変えるための、完全ガイドです。

目次

お中元お礼状の書き方と基本マナー

お中元をいただいた時、どのようにお礼状を書けばよいのか迷う方は多いですよね。

この章では、まずお中元お礼状の目的と基本構成、そしてビジネスで失礼のない書き方のポイントを解説します。

基本を理解しておくことで、どんな相手にも安心してお礼を伝えられる文章が書けるようになります。

お中元お礼状の目的と相手に伝わる文章のコツ

お中元のお礼状は、単に「ありがとう」を伝えるための手紙ではありません。

相手の心遣いに感謝を示すと同時に、今後も良好な関係を続けたいという気持ちを伝える大切なコミュニケーション手段です。

そのため、形式ばかりを意識するよりも、感謝の気持ちを自然に伝えることが大切です。

形式7割、気持ち3割のバランスを意識すると、硬すぎず温かみのある文面になります。

意識するポイント 内容
タイミング 品物を受け取ってから3日以内に送る
言葉遣い 丁寧だが自然な表現を意識する
形式 「前文・主文・末文・後付」の基本構成を守る

お礼状の基本構成(前文・主文・末文・後付)のテンプレート

お中元のお礼状は、次の4つの要素で構成されています。

この構成を押さえるだけで、誰でも整った印象の手紙が書けます。

部分 内容
前文 季節の挨拶と相手の安否を気遣う言葉
主文 お中元に対する感謝と具体的な一言
末文 今後の関係継続への思い・相手の健康を気遣う表現
後付 結語(敬具など)、日付、署名

たとえば、以下のようなテンプレートが基本形です。

【お中元お礼状の基本テンプレート】

拝啓 ○○の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

このたびは、結構なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございます。

平素より格別のお引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。

今後とも変わらぬご厚情のほど、よろしくお願い申し上げます。

略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます。 敬具

【全文例付き】正しい敬語と文体のポイント

お礼状では、感謝の気持ちを表す丁寧語を中心に使いましょう。

特に「ありがとうございました」「お心遣いに感謝いたします」など、やわらかく誠実な言葉が好印象です。

文体は常に「です・ます調」で統一し、読んでいて落ち着きを感じさせる表現を心がけます。

表現例 推奨度 備考
ありがとうございました もっとも自然で丁寧
御礼申し上げます フォーマルな場面にも対応
感謝申し上げます 目上の方にも無難
感謝いたしております やや堅めの印象
誠に恐れ入ります 謝罪ニュアンスが強い

また、冒頭の季節の挨拶は相手との関係性に合わせて選びましょう。

ビジネス文書では「盛夏の候」「暑中お見舞い申し上げます」などが一般的です。

親しい関係であれば「暑い日が続いておりますね」など、柔らかい表現にするのもよいでしょう。

お中元お礼状の目的は、形式よりも心です。

相手の気遣いを丁寧な言葉で受け取り、感謝の気持ちを自然に届けること。

これが、最も大切な基本マナーなのです。

【コピペOK】お中元お礼状の完全例文テンプレート集

ここでは、ビジネス・プライベート問わず使えるお中元お礼状の例文を紹介します。

フォーマル・セミフォーマル・カジュアルの3パターンを掲載しており、状況に合わせてそのままコピーして使えます。

例文は全て、失礼にならず自然に感謝が伝わる文面を厳選しています。

【フォーマル】取引先・上司宛ての正式お礼状(縦書き・横書き)

フォーマルなお礼状は、企業の取引先や上司など、特に丁寧さを求められる場面で使用します。

以下の例文は、縦書き・横書きどちらにも対応できる格式高い文体です。

【全文例:縦書き用】

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

このたびは、結構なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございます。

平素より格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

今後とも変わらぬご指導ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。 敬具

【全文例:横書き用】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。

平素より大変お世話になっております。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

社員一同、温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。

今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 敬具

文体 おすすめ相手 特徴
縦書き 取引先・役員・上司 より正式で格式が高い印象
横書き 同業他社・協力会社 少し柔らかく、読みやすい印象

【セミフォーマル】社内・協力会社宛て(ややカジュアル)

セミフォーマルなお礼状は、少し親しい取引先や、長年の付き合いがある相手に向いています。

かしこまりすぎず、感謝の気持ちを伝えるバランスのよい文面です。

【全文例】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、ありがとうございました。

いつも温かいお心遣いをいただき、感謝しております。

皆さまのおかげで、日々の業務にも励むことができております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 敬具

使用シーン ポイント
継続的な取引先 「いつもありがとうございます」と一言添える
社内別部署 フランクになりすぎず丁寧にまとめる

【カジュアル】親しい取引先・フリーランス・個人宛て

親しい関係の相手には、少し柔らかいトーンの手紙でも大丈夫です。

ただし、感謝の気持ちはしっかり伝えるようにしましょう。

【全文例】

いつもお世話になっております。

このたびは、素敵なお中元をありがとうございました。

とても嬉しく拝見し、早速家族で楽しませていただきました。

いつも温かいお心遣いをいただき、心より感謝しております。

またお目にかかれる日を楽しみにしております。

取り急ぎ書中をもちまして御礼申し上げます。

使用相手 トーン 注意点
個人の取引先 自然で柔らかい 過剰にくだけない表現を心がける
フリーランス間 親しみ+敬意 絵文字・感嘆符は避ける

フォーマル、セミフォーマル、カジュアルのどれを選ぶかは、相手との関係性で判断します。

迷ったときは、やや丁寧寄りを選ぶ方が失礼がありません。

 

【全文コピー対応】お中元お礼メールの例文テンプレート

最近では、お中元をいただいた際に「まずはメールでお礼」を伝えるケースが増えています。

特に配送で贈られることが多い現在では、すぐに感謝を伝える迅速な対応が好印象につながります。

この章では、件名・書き出し・締め方を含む「そのまま使えるメール文例」を紹介します。

メール件名・書き出し・結びの基本構成

ビジネスメールでは、件名と冒頭の書き出しが印象を左右します。

件名は簡潔に、本文は短くても心を込めて書くことがポイントです。

項目 ポイント 例文
件名 要件を明確に伝える お中元のお礼/お中元御礼(株式会社〇〇 田中)
書き出し 相手の立場に合わせた挨拶 いつもお世話になっております。株式会社〇〇の田中です。
結び 今後の関係継続を表す 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【フォーマル文例】ビジネスメール(社外宛)全文

フォーマルなメールは、社外取引先や上司宛など、改まった場面に適しています。

件名と署名を含めた完全テンプレートを以下に示します。

【全文例】

件名:お中元のお礼(株式会社〇〇 田中)

○○株式会社 ○○様

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の田中です。

このたびは、結構なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございます。

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

まずはメールにて御礼申し上げます。

――――――――――――――――――――――
株式会社〇〇 営業部 田中一郎
TEL:000-0000-0000 MAIL:tanaka@〇〇.co.jp
――――――――――――――――――――――

ポイント 理由
件名に「お中元のお礼」を明記 受信時に内容がすぐわかる
「まずはメールにて」一文 略式の礼状であることを丁寧に伝える
署名を丁寧に整える 信頼感を与えるビジネス要素

【カジュアル文例】社内・親しい取引先宛て全文

社内の上司や親しい関係の取引先に送る場合は、やや柔らかい文体でも問題ありません。

ただし、ビジネスメールであることを意識して、言葉遣いは丁寧に整えます。

【全文例】

件名:お中元ありがとうございました

○○さん

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の田中です。

このたびは、心のこもったお中元をありがとうございました。

お心遣いいただき、大変嬉しく思っております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

取り急ぎメールにて御礼申し上げます。

後日フォロー文(正式お礼状)へのつなぎ方

メールはあくまで「取り急ぎ」のお礼手段です。

後日、正式なお礼状を送ることで、より丁寧な印象を与えることができます。

以下は、フォローアップ用の例文です。

【後日送るフォロー文例】

先日は、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

改めて書中をもちまして御礼申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、お願い申し上げます。

メール+手紙の使い分け タイミング
メール(略式) 品物が届いた当日〜翌日
手紙・はがき(正式) 1週間以内に送付

お中元のお礼メールはスピードと丁寧さの両立が鍵です。

形式ばかりにとらわれず、感謝の言葉を短く端的に伝えることが、相手に好印象を残すコツです。

状況別・相手別のアレンジ文例

お中元のお礼状は、相手との関係性や状況によって表現を少し調整することで、より自然で温かみのある印象を与えられます。

この章では、少し柔らかくしたいときや、品物への感想を添えたい場合、そして個人事業主・フリーランスとして送る場合の文例を紹介します。

フォーマルすぎず、それでいて失礼のない文面作りのコツを押さえていきましょう。

少し柔らかくしたい時の言い換えフレーズ集

かしこまりすぎると堅苦しい印象になってしまう場合は、表現を少し和らげてみましょう。

次のような言い換えを使うと、同じ内容でも自然で親しみのある文章に仕上がります。

フォーマル表現 柔らかい言い換え
お中元の品を頂戴し、誠にありがとうございます 素敵なお中元をありがとうございました
平素より格別のご高配を賜り いつもお心遣いをいただき
厚く御礼申し上げます 心より感謝しております
今後ともご指導のほどお願い申し上げます これからもどうぞよろしくお願いいたします

たとえば、柔らかい印象の文例は次のようになります。

【全文例】

暑中お見舞い申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、ありがとうございました。

いつもお心遣いをいただき、感謝しております。

まだ暑さが続きますので、どうぞご自愛くださいませ。

取り急ぎお礼申し上げます。

いただいた品物の内容を入れる文例(感想入りフル文)

いただいた品物について一言添えると、より感謝の気持ちが伝わります。

ただし、具体的すぎる表現や主観的な評価は避け、控えめで上品にまとめるのがポイントです。

【全文例】

拝啓 盛夏の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたびは、素敵なお中元をお送りいただき、誠にありがとうございます。

早速拝見いたしましたが、上品な雰囲気でとても嬉しく思っております。

お心遣いいただき、心より感謝申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 敬具

ポイント 説明
具体的な品名を出さない 個人情報や嗜好を避けるため
「上品」「素敵」など穏やかな形容語を使う 主観的すぎず万人に通じる表現
感想は一文にまとめる 長くなりすぎると主旨がぼやける

個人事業主・フリーランス向けアレンジ例文

個人事業主やフリーランスの方がお中元のお礼状を書く場合は、「会社を代表して」ではなく「個人としての感謝」を伝えることが大切です。

以下の例文は、丁寧でありながら個人の温かみが感じられる文面です。

【全文例】

いつも大変お世話になっております。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

日頃よりご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

おかげさまで、日々の業務にも励むことができております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

使用場面 ポイント
クライアント宛 「今後ともよろしくお願いいたします」を必ず添える
協力者・取引先宛 「おかげさまで〜」など感謝の背景を一言加える

相手に合わせたトーンの使い分けが、お礼状の印象を大きく左右します。

堅すぎず、くだけすぎず、読んでいて心地よい文章を目指すことが何より重要です。

お中元お礼状を出すタイミングと形式マナー

お中元のお礼状は、いただいた相手に対する感謝と信頼を形で示す大切な手紙です。

特に、送るタイミングや形式のマナーを理解しておくことで、より丁寧で印象の良いお礼状になります。

この章では、「いつ」「どのように」送ればいいのかを具体的に解説します。

いつ送るのが正解?理想とNGタイミング早見表

お中元のお礼状は、品物が届いてからなるべく早めに送るのが基本です。

相手に「無事に届いたかな?」と心配させないためにも、受け取ってから3日以内を目安にしましょう。

タイミング 対応内容 ポイント
当日〜翌日 メールなどで「取り急ぎ」感謝を伝える スピード重視の第一報
2〜3日以内 正式なお礼状(手紙・はがき)を送る 礼儀として理想的
1週間以内 遅れた旨を添えてお礼を書く 丁寧にフォローすればOK
1週間以上経過 遅延理由を一言添える 誠意を伝えることで印象を保てる

たとえば、遅れてしまった場合の書き方は次のようにします。

【遅れた場合の例文】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

お礼が遅くなり、申し訳ございません。

お心遣いいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 敬具

宛名・封筒・句読点の正しいルール

お礼状は内容だけでなく、封筒や宛名の書き方にも気を配る必要があります。

形式の整え方ひとつで、相手に与える印象が大きく変わります。

項目 正しい書き方 補足
会社宛て 株式会社〇〇 御中 「御中」は団体宛て専用
個人宛て 株式会社〇〇 営業部 山田太郎様 役職名は「営業部長」など省略しない
封筒の表書き 縦書きが基本・黒の万年筆またはペン 印刷よりも手書きが丁寧
句読点 正式な手紙では使わないのが原則 読みやすさ重視なら使用も可

句読点については、昔ながらの手紙文化では使用しないのが伝統ですが、現代のビジネスでは読みやすさを優先して問題ありません。

ただし、社外文書では文末の句点「。」を省略するケースもあります。

喪中・贈答禁止・遅延など特別ケースの対応文例

特別な事情がある場合でも、誠意を持ってお礼を伝えることが大切です。

ここでは、代表的な3つのケースに応じた文例を紹介します。

【喪中の場合】

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、ありがとうございました。

温かいお心遣いに感謝申し上げます。

静かに過ごしておりますが、皆でありがたく頂戴いたしました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【贈答禁止の場合】

このたびはご丁寧にお中元をお送りいただき、誠にありがとうございます。

誠に恐縮ではございますが、弊社では贈答品の受け取りを控えさせていただいております。

お気持ちだけありがたく頂戴し、深く感謝申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

【遅れてしまった場合】

お礼が遅くなり申し訳ございません。

改めまして、お心のこもったお中元をありがとうございました。

いただいたお気持ちを励みに、今後も努めてまいります。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

「遅れても誠実に伝える」これが最も大切なマナーです。

どんな状況でも、相手への思いやりを忘れない一言があれば、印象は格段に良くなります。

【送付方法別】はがき・メール・電話でのお礼の使い分け

お中元のお礼を伝える方法には、はがき・封書・メール・電話などがあります。

どの手段を選ぶかは、相手との関係性や状況によって判断しましょう。

最も大切なのは「相手に失礼のない方法で、感謝を早く伝えること」です。

【正式】手紙・はがきで送る場合のポイントと注意点

はがきや封書は、もっとも正式で丁寧な伝え方です。

特に、取引先や目上の方など、ビジネス上で大切な関係を築きたい相手には最適です。

【全文例:はがき用】

暑中お見舞い申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、ありがとうございました。

いつもお心遣いをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

取り急ぎ書中をもちまして御礼申し上げます。

【全文例:封書用】

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

このたびは結構なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございます。

平素より格別のご厚情を賜り、重ねて御礼申し上げます。

今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。 敬具

送付手段 特徴 おすすめシーン
はがき 親しみやすく簡潔 社内関係者・親しい取引先
封書 最も正式・長文対応 取引先・上司・目上の方

手書きで書くと、温かみと誠意がより伝わります。

印刷よりも、自筆の方が「丁寧な印象」を強く与えることができます。

【略式】メールで送る場合の文例と注意点

メールはスピードを重視した連絡手段として非常に便利です。

ただし、略式であることを踏まえ、後日正式な手紙を送ることが望ましいとされています。

【全文例】

件名:お中元ありがとうございました

○○株式会社 ○○様

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の田中です。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

早速拝見し、温かいお気持ちに感謝しております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

まずはメールにて御礼申し上げます。

項目 ポイント
件名 「お中元のお礼」「お中元ありがとうございました」など明確に
文体 丁寧語で短く・わかりやすく
送信タイミング 品物到着の当日〜翌日が理想

メールの利点は迅速さですが、文字の硬さを和らげるために、文中で「感謝しております」「お心遣いありがとうございます」などの表現を自然に入れましょう。

【例外】電話やFAXはどう扱えばいい?

電話やFAXでのお礼は、正式な手段とはいえませんが、「取り急ぎの感謝」を伝える場面では有効です。

特に、すぐに連絡を入れたい場合や、相手との関係が近い場合には適しています。

【電話での伝え方例】

「お中元を頂戴し、ありがとうございました。お心遣いいただき、大変ありがたく思っております。後ほど改めてお礼状をお送りいたします。」

【FAXでの簡易例文】

お中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

略儀ながら、FAXにて御礼申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

手段 位置づけ フォロー方法
電話 取り急ぎの連絡 後日、正式な手紙を送る
FAX 略式の文書 できれば翌日に手紙を郵送

どの方法でも「迅速・丁寧・誠実」の3原則を守ることが大切です。

お中元のお礼は、感謝を伝えるだけでなく、相手との信頼を深める絶好の機会でもあります。

【6〜8月対応】時候の挨拶フレーズ集(コピペOK)

お中元のお礼状には、季節感を表す「時候の挨拶」を入れることで、より上品で心のこもった印象になります。

ここでは、6月・7月・8月それぞれの季節に合った時候の挨拶フレーズを紹介します。

すべてそのまま使えるフル例文付きなので、時期に合わせて簡単にアレンジできます。

6月(梅雨・初夏)に使える時候の挨拶

6月は、梅雨や初夏を感じさせる表現が適しています。

雨の季節に寄り添うような、やわらかい言葉を選ぶと良いでしょう。

代表的な時候の言葉 やわらかい言い回し
梅雨の候 梅雨に入り、紫陽花が美しく咲く季節となりました。
初夏の候 青葉がまぶしく、初夏の爽やかさを感じる頃となりました。
向暑の候 日ごとに暑さが増してまいりました。

【6月フル例文】

拝啓 梅雨の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

雨の日が続きますが、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。 敬具

7月(盛夏・暑中見舞い)に使える時候の挨拶

7月は、本格的な夏を感じる季節です。

「暑中お見舞い申し上げます」という定番の挨拶を使えば、どの相手にも通じる丁寧な印象になります。

代表的な時候の言葉 やわらかい言い回し
盛夏の候 連日暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
猛暑の候 暑さの厳しい折、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
暑中の候 いよいよ夏本番となりました。

【7月フル例文】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。

いつも格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

厳しい暑さが続いておりますので、どうぞご自愛くださいませ。 敬具

8月(立秋・残暑)に使える時候の挨拶

8月は、立秋を境に「残暑お見舞い申し上げます」という表現に切り替えます。

暦上では秋になりますが、暑さが続く時期だからこそ、気遣いの言葉を添えるのがマナーです。

代表的な時候の言葉 やわらかい言い回し
残暑の候 立秋とは名ばかりの暑さが続いております。
晩夏の候 朝夕には少しずつ秋の気配を感じるようになりました。
立秋の候 暦の上では秋を迎えましたが、なお暑さ厳しき折りです。

【8月フル例文】

拝啓 残暑お見舞い申し上げます。

立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

このたびは、心のこもったお中元をありがとうございました。

季節の変わり目、どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。 敬具

時候の挨拶は、相手の暮らしや季節を気づかう「心のあいさつ」です。

美しい日本語を少し添えるだけで、お礼状がより印象深いものになります。

お中元お礼状に関するよくある質問(Q&A)

お中元のお礼状は、形式や時期など細かいマナーが多く、「これで合っているのかな?」と迷う人も多いですよね。

ここでは、特に質問の多い内容をQ&A形式で分かりやすく解説します。

迷った時は、この章を見ればすぐに正しい対応がわかります。

Q1. お礼状を出すのが遅くなってしまったらどうすればいい?

お礼状が遅くなってしまった場合は、まず「遅れたことへのお詫び」を一言添えるのが大切です。

理由を長く説明するよりも、簡潔に謝意を伝え、丁寧に感謝を表現する方が印象が良くなります。

【全文例】

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

お礼が遅くなり、申し訳ございません。

お心遣いいただき、感謝申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。 敬具

ポイント 注意事項
謝罪は一言でOK 言い訳が長いと印象を損なう
感謝を中心にまとめる お詫びより「ありがとう」を強調
今後への一文を添える 「引き続きよろしくお願いします」で締める

Q2. お返し(返礼品)は必要ですか?

お中元に対しては、基本的にお返しは不要です。

お中元は相手からの贈り物であり、お礼状で感謝を伝えるのが正しいマナーとされています。

【感謝を伝えるお礼状例】

拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたびは、結構なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。

ご厚意をありがたく頂戴し、心より感謝申し上げます。

今後とも変わらぬご厚誼をお願い申し上げます。 敬具

対応方針 補足
基本はお礼状のみ お返しの必要はない
特別な関係の場合 少額の贈り物を添えることも可
重要なのは感謝の言葉 「お心遣いありがとうございました」で十分

Q3. 喪中の場合でもお礼状を出していい?

喪中であっても、お中元をいただいたらお礼状を送るのが礼儀です。

ただし、お祝いごとを連想させるような表現は避け、落ち着いた文体にしましょう。

【喪中時の全文例】

このたびは、心のこもったお中元をお送りいただき、誠にありがとうございました。

温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。

静かに過ごしておりますが、おかげさまで無事に日々を過ごしております。

今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。

Q4. 会社で贈答が禁止されている場合はどう対応すればいい?

会社の方針で贈答が禁止されている場合は、品物をお返しするのが原則です。

ただし、相手の気持ちを無下にしないように、丁寧なお礼と説明を添えましょう。

【全文例】

拝啓 盛夏の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

このたびは、ご丁寧にお中元をお送りいただき、誠にありがとうございます。

誠に恐縮ではございますが、弊社の規定により贈答品の受け取りを控えさせていただいております。

お気持ちだけありがたく頂戴し、深く感謝申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。 敬具

状況 対応 印象を保つポイント
会社規定で贈答禁止 丁寧に返送する お詫び+感謝を明記
個人宛てで受け取った 受け取り可だが会社に報告 誠実な説明が大切
社外からの贈り物 礼状のみでも可 迅速な対応を心がける

どんな状況でも「感謝+配慮」を忘れなければ、必ず誠実な印象を残せます。

マナーに完璧さを求めるよりも、相手を思いやる気持ちが最も大切です。

まとめ|感謝の気持ちを「伝わる形」にするお中元お礼状

ここまで、お中元のお礼状について、書き方やマナー、そして実際に使える例文を幅広く紹介してきました。

最後に、この記事の内容を簡単にまとめておきましょう。

お礼状は「形式」ではなく「気持ちを丁寧に伝えること」が一番の目的です。

お中元お礼状5つの成功ルール

お中元のお礼状で印象を良くするために、最低限意識したいポイントを整理しました。

ルール 内容
① タイミング 品物を受け取ってから3日以内が理想。遅れた場合はお詫びを添える。
② 形式 正式な相手には手紙・はがき、急ぎならメールでもOK。
③ 敬語 感謝を中心に、自然で穏やかな言葉を選ぶ。
④ 季節感 時候の挨拶を入れると上品な印象に。
⑤ 誠意 型にとらわれず、心をこめた一文を添える。

たとえば「いただいたお気持ちを励みにしています」という一文を添えるだけでも、相手に誠実さが伝わります。

相手別・形式別のポイント早見表

お中元お礼状の種類が多くて迷う方は、下の早見表を参考にしてみてください。

相手 おすすめ形式 文体
取引先・上司 封書・縦書き フォーマル
協力会社・同僚 はがき・横書き セミフォーマル
親しい相手・個人 メール カジュアル

ミスを防ぐチェックリスト

お礼状を書く前に、このチェックリストで最終確認しておくと安心です。

項目 確認ポイント
宛名 「御中」「様」を間違えていないか
敬語 「感謝申し上げます」など自然な言葉を使っているか
送付方法 相手に合った手段を選んでいるか(封書・メールなど)
誤字脱字 社名・氏名を誤っていないか
送付日 受け取ってから3日以内に対応しているか

好印象を残す一文アイデア集

最後に、相手の心に残る「ひとこと」を添えると、印象がぐっと良くなります。

使える一文 ニュアンス
「いつも温かいお心遣いをありがとうございます。」 感謝と親しみ
「今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします。」 継続的な信頼
「暑い日が続きますが、どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。」 気遣いと誠意

お中元のお礼状は、感謝の心を「丁寧な日本語」で包むギフトです。

一通のお礼状が、相手との信頼関係をより深めるきっかけになります。

ぜひこの記事を参考に、あなたらしい言葉で心を届けてください。

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