8月の個人記録!1歳児の成長を伝える書き方&そのまま使える例文集

「8月の個人記録、何を書けばいいの?」と悩んでいませんか。

暑さで戸外活動が減り、どうしても“同じような内容”になりがちなこの時期。

でも実は、1歳児たちが見せる小さな成長が、たくさん隠れているんです。

冷たい水に手を伸ばす瞬間、「つめたい」と笑う表情、自分でスプーンを持とうとする意欲。

そんな日常の中の“育ち”をどう言葉にすれば、保護者に伝わるのか。

この記事では、8月の1歳児の成長を的確に記録するための書き方と、フォーマル・セミフォーマル・カジュアルの3トーン別例文を豊富に紹介します。

さらに、保育所保育指針5領域に沿った書き方や、忙しい保育士さんのための時短テンプレートも掲載。

「書きにくい8月」が、「成長を発見できる8月」に変わる。

そんな記録づくりのヒントを、たっぷりお届けします。

目次

8月の個人記録が難しい理由と、1歳児の成長が見えるポイント

8月は暑さが厳しく、活動の幅が限られるため、どうしても「同じような記録になりがち」と感じる保育士さんも多いですよね。

でも実は、この時期だからこそ見える1歳児ならではの育ちや、夏の環境の中での小さな変化がたくさんあるんです。

ここでは、8月の記録を「書きにくい」と感じる理由と、それを「書きやすく変える視点」を紹介します。

なぜ8月の記録は書きづらいのか?保育士が共感する3つの壁

まず、8月特有の「記録の壁」を整理してみましょう。

壁の内容 現場での悩み 見直す視点
暑さで活動制限 室内遊びが中心になり、変化が少なく感じる 小さな変化(遊び方・表情・やり取り)を拾う
生活リズムの変化 登園時間や午睡のリズムが乱れやすい 「安定に向けた様子」を書くことで前向きに
記録内容がマンネリ化 毎月似たような書き方になってしまう “言葉・表情・挑戦”の3視点で変化を描く

「変化が少ない」=「成長がない」ではありません。

むしろ、日々の中で現れるほんの少しの変化こそ、1歳児の発達を最もよく表しているんです。

暑さ・生活リズム・活動制限の中でも見える“成長のサイン”

8月は環境が変わることで、子どもたちの適応力がぐんと伸びる時期でもあります。

たとえば、いつもより水を飲む回数が増えたり、「あつい」「つめたい」といった感覚の言葉を覚えたりする姿。

これらはすべて自分の体を感じ、状況を理解しようとする成長の証です。

また、友達との関わり方にも微妙な変化が出てきます。

「じゅんばん」「どうぞ」などの言葉や行動を、少しずつ覚えていく姿が見られます。

こうした“社会的な芽生え”も、8月の記録で丁寧に拾いたいポイントです。

「あつい」「つめたい」—季節の感覚が育ちの証拠

季節を感じる力は、1歳児の感性を育てる大切な要素です。

冷たい水や風の感触を楽しんだり、保育士の言葉を真似して「つめたい」と表現したりする姿には、言葉と感覚の結びつきが見えます。

これは“体験を言葉で表現する力”が育ち始めたサインです。

つまり、8月は「体験」「言葉」「感情」が一体となる時期。

記録には、こうした感性の発達を描くことで、読み手にぐっと伝わる内容になります。

“見えにくい変化を見つけて言葉にすること”が、8月の記録のカギです。

1歳児の成長が伝わる!書き方の基本と保護者が喜ぶ文章構成

どんなに丁寧に観察しても、「いざ書こうとすると言葉が出てこない」と悩むこと、ありますよね。

でも実は、少し意識を変えるだけで、保護者の心に残る記録が書けるようになります。

この章では、「伝わる記録」を作るための基本構成と、言葉選びのポイントを紹介します。

「できた」よりも「やろうとする姿」を書くコツ

記録を書くうえで大切なのは、「結果」ではなく「過程」に注目することです。

1歳児は毎日、小さな挑戦を繰り返しています。

たとえば、スプーンを持とうとする、靴下をはこうとするなど、ほんの一瞬の「やろうとする気持ち」に成長の種があります。

“できた・できない”の判断ではなく、“どう頑張っていたか”に焦点を当てること。

Before After(成長が伝わる書き方)
スプーンで上手に食べられるようになりました。 「じぶんで」と言いながらスプーンを握る姿が見られます。こぼれても諦めずに続ける姿に、自分で食べたい気持ちが感じられます。
靴下を自分で履けません。 靴下を手に取り、何度も指を入れようとする姿が見られます。うまくいかなくても保育士を見上げて笑い、再び挑戦しています。

“過程を描く”ことが、子どもの成長を最もリアルに伝える方法です。

保護者に響く“語りかけ型”の文章例

保護者の方が読みたくなる記録には、共感を呼ぶ「語りかけ」があります。

読む人の気持ちを想像しながら、やさしく寄り添う文体を意識してみましょう。

NG例 OK例(語りかけ型)
食事中の集中が続かず、立ち上がることがあります。 「おいしいね」と話しかけながら、保育者と一緒に食事を楽しむ時間が増えました。途中で立ち上がりそうになっても、声をかけるとまた席に戻ろうとする姿があります。
午睡に時間がかかります。 布団に入ると「ねんね」とつぶやきながら、保育者のそばで安心して目を閉じます。寝つくまでに少し時間はかかりますが、落ち着こうとする姿が見られます。

“事実の報告”ではなく、“気持ちを感じ取っている”書き方が大切です。

観察のポイントを整理できるテンプレート例

観察メモが多くなると、どの部分を記録に入れるべきか迷いますよね。

そんな時に便利なのが、以下の簡単テンプレートです。

観察項目 記録の視点 記入例
行動 どんな動きをしたか 「コップを両手で持って飲む」など具体的に
言葉 どんな発言や反応があったか 「つめたい」と言って笑顔を見せた
感情 どんな気持ちが見えたか 達成できて嬉しそうに笑った
保育者との関わり 支援や共感の場面 手を添えて「できたね」と声をかけた

テンプレートを使うことで、観察が整理され、記録がスムーズになります。

書き方のコツは、“行動→感情→支援”の順で流れを作ることです。

 

【フルバージョン例文集】8月の1歳児個人記録:生活・遊び・人間関係別

ここでは、すぐに使える例文をたっぷり紹介します。

フォーマル・セミフォーマル・カジュアルの3トーンに加え、1人の子どもの1日を描いたフルバージョン例文も掲載しています。

園の雰囲気や保護者層に合わせて、使いやすいスタイルを選んでください。

生活場面(食事・午睡・着脱)

生活の中での成長は、記録の基本です。

「できるようになったこと」よりも、「やろうとする姿勢」や「気持ちの表現」を描くと伝わりやすくなります。

文体 例文
フォーマル 暑い日が続く中でも、食事を楽しむ姿が見られます。
冷たいうどんを食べる際には、「つめたい」と言いながら笑顔を見せ、自分からスプーンを持とうとしています。
食べこぼしはありますが、「じぶんで」と何度も挑戦する姿に成長が感じられます。
セミフォーマル 「つめたい!」と笑いながら、冷たいうどんをおいしそうに食べていました。
スプーンの使い方にも慣れてきて、自分で食べたい気持ちが強くなっています。
少しこぼしても笑顔で続ける姿がとても印象的です。
カジュアル 冷たいうどん大好きで、「つめたい〜♪」って言いながらパクパク食べてました。
「じぶんで!」ってスプーンを持って頑張る姿が可愛すぎます。
こぼしてもへっちゃらで、ニコニコしながら挑戦していました。

どんなトーンでも、“自分からやろうとする意欲”を中心に描くと伝わりやすくなります。

◆フルバージョン例文(生活の一日)

朝の登園後、「おはよう」と保育者に笑顔で挨拶し、カバンを自分でロッカーにしまおうとする姿が見られました。

食事の時間には、「じぶんで」と言いながらスプーンを持ち、少しずつ上手に食べ進めています。

食後には「おかわり」と言って嬉しそうにお茶を飲み干し、自分からコップを置きに行く様子もありました。

午睡前には布団に入りながら「ねんね」とつぶやき、保育者の声かけに安心して目を閉じています。

日常の中で自分の力を試し、心を落ち着ける場面が増えています。

遊び場面(水遊び・室内・戸外活動)

8月といえば水遊びの季節。

でも、室内での集中遊びや短時間の戸外活動にも、たくさんの発達が隠れています。

文体 例文
フォーマル 初めは水を怖がる様子も見られましたが、保育者と一緒に少しずつ触れるうちに笑顔が増えてきました。
今では「つめたい」「きもちいい」と言葉にしながら、水の感触を楽しんでいます。
上から落ちてくる水を見つけると手を伸ばし、自ら遊びを広げようとする姿が印象的です。
セミフォーマル 水遊びがすっかり大好きになりました。
カップで水をすくって「じゃ〜」と流したり、「つめたい!」と笑顔を見せたりと、夢中で遊んでいます。
少しずつ大胆になって、顔に水がかかっても楽しそうです。
カジュアル 水を見ると大はしゃぎ!
「つめたい〜!」って言いながら、手でバシャバシャ遊んでいました。
先生と一緒に笑いながら遊ぶ姿がとっても可愛かったです。

◆フルバージョン例文(水遊び・室内)

水遊びの時間、最初は少しだけ不安そうな表情でしたが、保育者と一緒に手を入れてみると「つめたい」と笑顔を見せました。

その後はカップで水をすくい、「じゃ〜」と流す遊びに夢中に。

水しぶきが顔にかかっても楽しそうに笑い、何度も挑戦していました。

室内では、ブロックを高く積む遊びに集中し、「たかい!」と満足そうな声。

短い時間でも、自分の世界に入り込んで遊ぶ姿が増えています。

自分から遊びを広げ、感覚や発見を楽しむ姿が印象的です。

人との関わり(保育者・友達)

1歳児はまだ「一緒に遊ぶ」というより、「同じ空間で関わる」段階です。

でも、その中でも共感や模倣など、社会性の芽が見え始めます。

文体 例文
フォーマル 保育者との信頼関係が深まり、困ったときには手を差し出して助けを求めるようになりました。
嬉しいことがあると「みて」と伝えるなど、感情を共有しようとする姿も見られます。
言葉で気持ちを伝えようとする姿が増え、心の成長が感じられます。
セミフォーマル 「せんせい、みて〜!」と笑顔で駆け寄ってきてくれる姿が増えました。
保育者の表情をよく見て、同じように笑顔を返す姿もとても可愛いです。
友達の遊びをじっと観察して、同じことを真似する姿も見られます。
カジュアル 「せんせ〜い!」って笑顔で呼びながら走ってきてくれるよ。
お友だちのマネっこも上手で、一緒に笑って遊ぶ時間が増えてきました。
気持ちを言葉で伝えようとする姿が微笑ましいです。

◆フルバージョン例文(関わり)

おもちゃが取れないときに「たすけて」と言って保育者の手を引く姿がありました。

一緒に取ると「ありがと」と笑顔で伝えるなど、言葉でのやり取りが少しずつ増えています。

また、友達が泣いていると近づいて頭をなでようとする姿もあり、相手の気持ちを感じ取ろうとする様子が見られます。

他者への関心が深まり、心の交流が育ってきています。

保育所保育指針5領域に基づく成長の書き方と例文集

保育所保育指針で示されている「5つの領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)」を意識して記録を書くことで、子どもの成長をより多面的にとらえることができます。

ここでは、8月の1歳児によく見られる姿を、各領域に沿って紹介します。

「健康」:暑さの中で自分の体を心地よく整える力

8月は体調や生活リズムが変化しやすい時期ですが、その中で「自分で調整しようとする姿」が見えるようになります。

たとえば、水分をとる・休む・涼しい場所を選ぶなど、子ども自身のペースで心地よく過ごそうとする姿が見られます。

観点 例文
健康 水分をとることを自分で意識し、喉がかわくとコップを取りに行く姿があります。
暑さを感じると「つめたい」と言ってタオルで顔をふくなど、自分の体を心地よく保とうとしています。
自分の感覚に気づき、行動で調整する姿が育っています。

「人間関係」:他者とのつながりを感じ、共感が芽生える

1歳児は少しずつ周囲の人に興味を持ち、感情を共有しようとする時期です。

嬉しい・悲しいを一緒に感じられるようになることが、この時期の大きな成長です。

観点 例文
人間関係 友達が泣いていると心配そうに近づき、そっとおもちゃを差し出そうとする姿が見られます。
保育者の笑顔に安心して「みて〜」と嬉しそうに声をかける姿もあり、気持ちのやりとりが増えています。
“共感の芽生え”を言葉や行動で表せるようになってきています。

「環境」:身の回りの自然や音に興味を持つ

夏の自然は、1歳児にとって刺激の宝庫です。

風や音、光などに反応する姿は、感覚の発達や探求心の始まりを表しています。

観点 例文
環境 窓の外から聞こえる蝉の声に耳を傾け、「なあに?」と保育者を見上げていました。
風鈴の音が鳴ると音のする方向を探そうとするなど、五感を使って季節を感じています。
自然に気づき、観察しようとする力が育っています。

「言葉」:体験を言葉で表そうとする姿

8月は、感覚と言葉の結びつきが育つ時期です。

冷たい水、暑い風、気持ちいい感触など、感じたことを言葉で伝えるようになります。

観点 例文
言葉 水遊びの中で「つめたい」「きもちいい」と言葉で表現する姿が見られます。
感じたことを言葉で伝えることで、体験がより豊かになっています。
保育者の言葉を真似して使うことも増え、語彙が広がっています。
“体験と言葉のつながり”を大切に記録に残しましょう。

「表現」:感じたことを体や声で表す力

1歳児の表現は、言葉よりも身体を通じてあらわれます。

喜びや発見を全身で伝える姿には、その子らしい感性があふれています。

観点 例文
表現 水しぶきがかかると「わあ!」と声を上げて笑い、両手を広げて全身で喜びを表しています。
音楽が流れると体をゆらし、友達と顔を見合わせながらリズムにのる姿も見られます。
感情を体で表現することで、心の豊かさが育まれています。

5領域を意識して書くことで、記録は“出来事の羅列”から“成長の記録”に変わります。

どの領域もバランスよく取り入れることで、子どもの育ちをより立体的に伝えることができます。

もっと伝わる!プロ保育士が実践する個人記録の書き方テクニック

毎月の個人記録を「ただの報告」で終わらせず、読んだ保護者が思わず笑顔になるような文章にする。

それを実現するための3つのテクニックを紹介します。

どれもすぐに実践できて、記録の質がぐっと上がる方法です。

テクニック①:子どもの姿が浮かぶ「具体的エピソード」の書き方

“積極的に遊んでいました”のような抽象的な表現では、子どもの姿が思い浮かびません。

保護者が「うちの子のことだ」と感じられるのは、その子らしい言葉や行動が入っている記録です。

NG例 OK例(具体的エピソード)
積極的に遊んでいました。 朝の自由遊びの時間、○○ちゃんはブロックを手に取り「たかくつくる」と言いながら集中して積み上げていました。崩れても「もういっかい」と言って笑いながら挑戦していました。

「どんな場面で」「どんな言葉で」「どんな表情だったか」を書くと、保護者の心に届きます。

たとえ短い文でも、その子の個性が“1行”ににじむのが理想です。

テクニック②:「できない」を「育っている」に変える言葉の魔法

「まだできません」と書くと否定的に伝わってしまいます。

でも、「〜しようとする姿が見られます」と言い換えるだけで、前向きで温かい印象に変わります。

Before After(前向き表現)
スプーンで上手に食べられません。 スプーンを持とうとする姿が見られます。まだこぼしてしまうこともありますが、自分で食べようとする意欲が育っています。
お友達と一緒に遊ぶのが苦手です。 お友達の遊びに関心を持ち、近くで見守る姿が見られます。少しずつ一緒に遊ぶ時間が増えています。

“課題”を“成長の途中”として描くことで、保護者も安心して子どもを見守れます。

この言い換えの積み重ねが、記録全体の印象を優しく変えてくれます。

テクニック③:「ねらい」と「配慮」を自然に盛り込む方法

記録には、過去の出来事だけでなく「これからどう育てていくか」という視点も含めましょう。

ただし、堅苦しく書くのではなく、日常の流れの中に自然に溶け込ませるのがコツです。

構成 記録例
現状 水に少しずつ慣れ、手で触ることを楽しむようになっています。
ねらい 水の感触を楽しみながら、自分で遊びを広げる力を育てる。
配慮 「きもちいいね」と声をかけ、感じたことを言葉で表せるよう支援していきます。

このように、「現在→ねらい→配慮」の流れを入れると、保護者にも保育方針が伝わります。

“今の姿”と“これからの見通し”を一緒に描くことが、信頼を深める記録の書き方です。

3つのテクニックを組み合わせることで、記録がぐっと深みを持ちます。

一人ひとりの成長を「心で見て、言葉で残す」ことを意識してみてください。

忙しい保育士の味方!記録作業を時短するスマートメソッド

毎日の保育に追われて、「記録に時間をかけられない…」という悩みは多いですよね。

でも、少しの工夫で「早く・丁寧に・ブレずに」書けるようになります。

ここでは、現場で使える記録の効率化テクニックを2つ紹介します。

スキマ時間でできる「日々のメモ術」

いざ書こうとすると「どんな姿があったっけ?」と忘れてしまうこと、ありますよね。

だからこそ、記録の質を左右するのは“その日の小さなメモ”なんです。

方法 ポイント メモ例
スマホのメモ機能 手早く入力でき、時系列で整理しやすい 8/15 ○○ちゃん「つめたい!」と笑顔/8/16 スプーン3口連続成功
付箋メモ 現場で書ける・すぐに貼ってまとめられる 「みて〜」と笑顔/水遊びでカップから水を流す
声でメモ 記録時間がない時に音声で残せる 「○○くん、今日は『じぶんで!』と挑戦していた」

完璧な文章で残そうとしなくてOK。

短くても“その瞬間の言葉”をメモすることが一番大切です。

後でまとめる時に、そのメモが記録の「温度」をそのまま伝えてくれます。

テンプレートを活用したスピード記録のコツ

毎回ゼロから書こうとすると、どうしても時間がかかります。

そこで活躍するのが、自分専用のテンプレートです。

項目 記入のヒント
【生活面】 食事・午睡・着脱の中で印象的な行動を一文で
【遊び面】 どんな遊びに興味を持ったか/集中していた時間
【関わり】 友達や保育者とのやり取り・言葉の変化
【成長の芽】 新しい言葉・挑戦・表情の変化など

テンプレートをもとに記録を整理すると、書く順番や内容に迷いません。

例文をそのまま型として使うのではなく、“観察した事実”を入れ替えて使うのがコツです。

◆テンプレート活用例

観察メモ: 水遊びでカップを使って繰り返し水をすくう。笑顔多め。

記録文: カップを使って繰り返し水をすくい、「じゃ〜」と楽しそうに遊ぶ姿がありました。
顔に水がかかっても笑い、全身で遊びを楽しんでいます。

メモ→文への変換をスムーズにする「型」を持つことで、記録は一気に楽になります。

よく使う“万能フレーズ集”

表現に迷った時に使える、万能フレーズをまとめました。

カテゴリ 使えるフレーズ
意欲・挑戦 「〜しようとする姿が見られます」「何度も挑戦しています」
感情 「嬉しそうに」「安心した表情で」「少し照れながら」
関わり 「友達の姿を見て真似をする」「保育者の声に反応して笑う」
成長 「〜ができるようになりつつあります」「〜に気づく姿があります」

「使い回し」ではなく「使い分け」がポイント。

同じ言葉でも、前後の文脈で温度が変わるので、子どもの姿に合わせて自然に使いましょう。

記録は“速く”ではなく“楽に”書くことを意識しましょう。

日々の観察とテンプレートを組み合わせれば、質を保ちながら時短が叶います。

あなたの言葉が、子どもの成長を未来へ残す“記録”になります。

まとめ:8月ならではの輝く成長を、記録で残そう

8月の記録は「特別なイベントが少なくて書きにくい」と思われがちです。

でも実は、暑さや環境の変化の中でこそ、子どもたちの内側には大きな成長が生まれています。

最後に、8月の個人記録をよりよく書くためのポイントをまとめます。

ポイント 内容
① 季節の体験を活かす 「つめたい」「あつい」など感覚を通じた言葉の成長を記録に残す。
② “できた”より“頑張った”を描く 挑戦の過程や気持ちの変化を丁寧に描く。
③ 小さな変化を見逃さない 表情や言葉の使い方など、日常の中の成長を拾う。
④ トーンを使い分ける フォーマル・セミフォーマル・カジュアルを園の雰囲気に合わせて活用。
⑤ メモとテンプレートで時短 日々の観察を“リアルなまま”記録へつなげる。

8月は「見えにくいけれど、確かな成長」が一番輝く季節。

水の冷たさを感じる瞬間、保育者に「みて」と笑顔で伝える姿、友達の真似をして挑戦する瞬間。

その一つひとつが、子どもたちの未来へつながる“育ちの軌跡”です。

記録とは、子どもの「今」を見つめる鏡であり、保育者のまなざしの証です。

完璧な文章よりも、「今日、こんな姿があった」と心を込めて残すことが一番大切です。

そして何より、あなたの書く一文が、保護者にとっては“日々の安心”につながります。

言葉を通して、園と家庭がつながり、子どもの成長を一緒に喜び合える瞬間を増やしていきましょう。

8月の小さな変化を、自信を持って「成長」として記録に残してください。

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